Vinos Yamazaki’s blog

蔵直(R)ワイン専門店ヴィノスやまざきのスタッフがお送りするダイアリーです。

子育てママの南アフリカ買付日記①

ヴィノスやまざきは社員の買付研修があるのですが、今回の研修先は南アフリカ!
ヴィノスで働きはじめて、南アフリカやウルグアイ等、あまり見かけない国や産地のものがあり、「なぜだろう?」と、ずっと思いつつ試飲して販売してきました。
美味しいんです、ヴィノスの南アフリカワイン!

聞けば日本であまり輸入されていない時に、人事で元ブルゴーニュの醸造士の寺田と会長の種本が南アフリカを周り尽くして探してきたワインだとか。

(当時は訪れるだけでも相当な時間がかかったそうです。本当にお疲れ様です。)
それがきっかけかどうかはわかりませんが、日本でも南アフリカブームが来ています。
何と言ってもサステイナブル農法。
やっと時代が南アフリカに付いてきた!
これは、未来を担う子供達の為にも、私が行くしかない!
子供を 2 人かかえた子育てママソムリエですが、難関を突破して(あ、家族の説得・・ま、いいか笑)
いざ、行くぞ!南アフリカ!


まず、到着したのがド・グレンデル
ここのメルロは、ボルドーの格付け?と、思えるほどの味わい。
2 年前、試飲した際ボルドーのワインと間違えてしまったワインです。
3,800 円ですが、当初は「5,000 円でも安い!」と思えた滑らかでコクのある味わい。

 

美味しさのポイントを取材してきました。
①海からの強い風
収穫のお手伝いをしつつ、畑を取材。

実際その場に立ってみて思ったのは、「風が強い・・!」
どれだけ強いかというと、そのまま風を直撃すると目や鼻はもちろん、喋っていると口にまで砂が入ってきてしうほどでした。
畑を管理しているストーニーさん曰く「うちはこのあたりのワイナリー(15 くらいある)の中で海からの強風を受けやすくてね。だから美味しいぶどうに育つのさ。」とのこと。

この強風のおかげで、化学物質や薬品を極限まで抑える事が出来るとのこと・・
聞けば、オーナーのド・ヴィリエールさんは 4 人も子供を持つパパ。

子供たちやその先の世代の事も考えているのでしょう。
子供や次世代の事を考えてしまうのは、国とか関係ないですね。

②手摘みでの収穫
畑の管理人である、ストーニーさんによると
「ぶどうを手摘みで収穫することで、収穫の段階で良いぶどうを選んでワインにする」との事。
醸造人のチャールズさんも「美味しいワインは美味しいぶどうからじゃないとダメなんだよ。」とおっしゃっていました。

③ボルドーと似ている
最初のポイントでも「海に近い」と話しましたが・・・
フランスの銘醸地ボルドーと、こちらのグレンデルが似ている点は「海に近い」ということ。
オーナーのド・ヴィリエールさんからも「気候もボルドーに似ているからね。美味しいメルロができるんだよ。」という一言を聞いて少しホッとしました。

あれは・・まだアルバイトとして働いている時に勉強で試飲したときのこと。
「なんて美味しいボルドーの赤ワインだろう!!」と迷わず、ボルドーと選び。
答え合わせをすると・・・
なんと、ド・グレンデル メルロ でした。

値段も 5,000 円だと書いたら、なんと 3,800 円!!
とんだ、恥をかきましたが(笑)。

実際にヴィリエールさんから、ボルドーに気候が似ていると思ったというエピソード
を今回聞くことが出来て少し安心しました。
(他にも、ヴィリエールさんのお家の木と日本と関わりがある話なども聞けました。)

同時に、次世代の地球や環境の事も考えワイン造りを行っていると聞き南アフリカのワインの素晴らしさを日本のお客様に伝えなくては・・・!と決意を胸に次の蔵元へ・・・
続きの話もフランス編同様、こちらのブログでお話させていただきます。
是非、楽しみにお待ちくださいませ。

 

江島 侑美

【プロフィール】

日本ソムリエ協会認定ソムリエ
ヴィノスやまざき創業の地である静岡出身。
証券会社に就職し、結婚、2児の母となるも、お客時代に通ったヴィノスやまざきのワインが忘れられず、アルバイトから入社。
子育てに奮闘しながらも、現在ワインのマーケティングの勉強中。