Vinos Yamazaki’s blog

蔵直(R)ワイン専門店ヴィノスやまざきのスタッフがお送りするダイアリーです。

イタリア、スペイン…問題児が最愛のワインに!

ワインの直輸入を開始し、ワインは産地や生産者のブランドではなく、造る人の姿勢なんだと現地を訪問して気が付き、誕生したヴィノスやまざきの蔵直(R)ワイン。

スタートはフランスからでした。

 

それから、国や産地問わず色々なワインを試飲して、美味しいワインがあると聞けば、南米や南アフリカまで訪問する…そんなお店になりました。

 

そんな中で苦労したのが、イタリアワインとスペインのカバ(スパークリング)。

 

イタリア北部のピエモンテや、トスカーナのキャンティ地区、果てはサルディニアからシチリアまで本当に沢山の蔵元を回りました。

が、有名産地の高級イタリアワインはアルコールが強くドライで、特別なイタリア料理と合わせない限り難しく、そして高い…また手頃な価格のワインの味は今一つでした。

 

シャンパーニュのように瓶の中で二次発酵をするスペインのカバは、もう大手3社が大量生産をしており、ヴィノスにあったカバは見つからず…

イタリアと、スペインは難しい! 

と、頭を抱えていました。

いわば、ヴィノスの問題児、それが、イタリアとスペイン、ラテンのワインたちでした。

 

そんな時イタリア中を買い付けに回り、「今回は収穫なかった。」と、空港への途中のリストランテで口にしたワインの美味しさに衝撃を受け、帰国の日程を急遽変更して尋ねたトスカーナ地方のボルゲリ村の小さな蔵元マルケサート。

 

 

この地区は、サシカイヤ等の高級スーパートスカーナで有名なので、美味しいのはわかっていましたが、高額すぎると唯一訪問していなかった村。

村の酒屋に立ち寄ると、サシカイヤ オルネライヤ ソライヤという超高級スーパートスカーナの棚に、マルケサートの「エミリオ プリモ」が。。。
そしてエミリオ プリモだけが目の前でどんどん売れていくのです。

 

 

訪ねてみると、何とサシカイヤと地続きの畑、丁寧に丁寧に自然に育てられた葡萄を、ホースも使わず、家族で醸造タンクに運び、手作業で造っているのです。

 

 

エミリオ プリモの赤は、ほとんどが村で売れていたので、輸出もされておらず、だから、誰も知らなかったという訳なのです。

エミリオ・プリモ 赤 2018(750ml): ワイン|ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき (v-yamazaki.co.jp)

 

エミリオ プリモの上のランクのタラブーソは、ワインの専門誌で何と、サシカイヤ以上の点数。
でも、有名スーパートスカーナとは桁違い安い。

タラブーソ 2017(750ml): ワイン|ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき (v-yamazaki.co.jp)

白のヴェルメンティーノは樽を使わず、葡萄の味わいそのもので勝負。海に近く、海からの風と寒暖差で、果実味がありながら、すきっとした切れ味。

もう、とにかく美味しい!!

エミリオ・プリモ 白 2021(750ml): ワイン|ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき (v-yamazaki.co.jp)

 

マルケサートとの出会いで、家族経営のクラフト イタリアワインたちが徐々に増えていきました。

そんなワインの1つが、シチリアのトーラ。


シチリアの中でも、標高の高いところに畑を持ち、家族で丁寧に有機栽培を実践。
イタリアに行く回数も増え、パートナーも増えたので、出会えた、有機なのにめちゃ旨のトーラのネロ・ダヴォラ。

 

 

そのコストパフォーマンスの良さに、口コミでずっと売れ続けているイタリアワインの1つです。

トーラ ネロ・ダヴォラ ブラックラベル(750ml): ワイン|ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき (v-yamazaki.co.jp)

 

そして、ヴィノスと言えば「モンマルサル」。
スペインのカバのイメージを覆したシャンパーニュに負けない、と、多くのプロの方々から長年ご愛顧いただいているこのカバも、家族経営の小さな蔵元です。

 

 

自社畑の葡萄を主に使い、自社の小さな蔵の地下で、ワインに音楽を聞かせながら熟成させるという、愛情こもったエレガントなスパークリングの味に、何度も

「これはヴィンテージシャンパン(特別な良い年の葡萄で長時間熟成で造られた高級シャンパン、ドンペリ等)ですね。」

と、間違えた方も多くいらっしゃいました。

モンマルサル エクストレマリウム 2021(750ml): ワイン|ワイン通販・専門店 ヴィノスやまざき (v-yamazaki.co.jp)

この蔵との出会いは、モンマルサルの営業マンが、丁寧に長く、そしてお客様に直接ワインの説明や想いを伝えてくれるところ、と、調査に調査を重ね、ヴィノスやまざきに出会い、突撃バックパッカー、飛び込み営業に来てくれたことがきっかけでした。

 

イタリアとスペイン、難しくて私にとっては問題児でしたが、今や、ヴィノスやまざきの中でなくてはならない存在になってくれています。

そんな最愛のワインに出会えたのは、全て偶然。


きっと、お客様が「出会いたい」と思って下さったことと、社員の皆が諦めず、出会いを待ってくれたこと、そんなヴィノスのラテンのワイン、是非、この季節召し上がって頂きたい。人生も、思ってもいない出会いの積み重ねです。

 

すべての出会いに感謝して、ヴィノスのラテンワインで、初夏楽しみたいと思います。

 

ヴィノスやまざきファウンダー

元祖買い付け隊長 

種本祐子