カリフォルニアワインを輸入し始め、現地を回っているうちに、
WineryとVineyard は違う、ということがわかりました。
Wineryはワインを作る人や会社。
Vineyardはぶどうを造る人や畑そのもの。
トカロン ヴィンヤードと言えば、トカロンの畑とか
マホニー ヴィンヤーズと言えばマホニーさんの畑たち。
勿論ご自分達でワインを造っているところもありますが、有名ワイナリーと契約して、有名ワイナリーが彼らのぶどうを使ってワインを造っていることも多くあります。
カリフォルニアは、(合法的に)ぶどうの売買が行われており、
ワイナリーの方も、〇〇ヴィンヤードと契約している、ということを誇らしげにおっしゃいます。
そんな、あまり表には出てこないVineyardですが、
カリフォルニアワインを輸入するきっかけが、モントレーのリチャードさんの所有するパライソ・ヴィンヤーズだったため、
(詳しくは、新大陸の第一歩①)
色々な畑の所有者の方や、優良なワイナリーを紹介して頂き、今のヴィノスやまざきがあります。
そんな中で、ヴィノスやまざきで、大ブレーク中のワインが「匿名ワイン」。
素晴らしいVineyardのぶどうで、
超有名ワイナリーがワインを造り、
彼らは、「限定」と「素敵なティスティングルーム」で付加価値をつけ、
ナパのワインを世界のトップブランドに育てあげたのです。
しかし、天候の良い年はたくさんぶどうが出来るわけですので、そういったときは予定していたワインの限定数を超えて出来てしまいます。
そうなると、ブランドが維持できない為、出来たワインを樽で売りに出すこともあります(ヴィノスだけの超㊙ビジネスモデルです)。
また、有名ワイナリーと、同じ畑のぶどうを買い付けて、ワインを造ってもらう場合もあります。
が、守秘義務契約のため、そのワイナリーやぶどう園やワインメーカーの名前は絶対に出すことができません。
そこで考えたのが「匿名」で販売するという方法。
ワイナリーやワインメーカー、畑名などのイニシャルをワイン名とし、有名ワインブランドなら数万円するようなワインを、数千円で販売し、あっという間に売り切れてしまいます。
ラベルをデザインして下さっているデザイナーには、ワイン名は告げず、ワインの畑の特徴や、味の特徴を知らせ、イニシャルをデザインして頂いています。
本当に在庫が少ないものもあるので、もしお店で見かけたら即買いがおすすめです。
そして、春のワインとして、ナパの中でも最高級ワインが出来るといわれているラザフォード地区のぶどうで造られた、大変珍しいロゼが入荷しております。
フレッシュなロゼワインと違って、赤ワインのような複雑な味わいと、円熟した旨味をお楽しみいただけるかと思います。
ぜひ、お愉しみ下さい。
買付隊長 種本祐子